LED照明装置の寿命について



LEDの性質について簡単に説明します。
LEDは発光するダイオードですが、古くから使われている検波用ダイオードは
50年、60年使われてきてもほとんど故障しません。(半永久的)
これはダイオード自体が発熱しないからで周囲の温度が高温になれば劣化し
寿命を迎えます。

LEDも同様で発熱により劣化します。

LEDの構造を考えると

       ダイオード部分
       封止樹脂
       ダイオードを基板に固定している接着剤
       ボンディングワイヤー

など沢山の構成部品があります。

更に電球型LED(100V白熱電球互換品)などは電源回路が入っています。

LEDが数万時間の寿命があるというのはダイオード部分を含む全体の
劣化が少ないという条件です。

実際は100V白熱電球互換品などかなり発熱しますので特に電源回路の
コンデンサーなどの部品の劣化によってLED電球の寿命が左右されます。
熱がこもり電源部の温度が100℃以上になっていたりしますと白熱電球より
短寿命となります。

LEDの寿命測定は米国の研究が基本になっていますが、光出力が70%で寿命と
していますが、おおよそ45000時間です。
雰囲気温度、電流などにより15000〜35000時間と変動します。
35000時間は1日10時間で10年近く使用できます。

当方で製作していますLED照明装置はLED温度測定点で70℃を超えないように
製作していますが、周囲温度、通風状態などにより変動します。
又、LEDユニットはLED発光部分のみで電源は別になっています。
いつもフルパワーで使用するわけではないので35000時間以上使用できると
思われます。
ただし、最大仕様電流を超えて使用しますと温度が上がり寿命を短くします。



LEDの特徴
高信頼性、長寿命、
高発光効率
低発熱量
高速応答
耐衝撃性
小型軽量
などです。

フィラメント電球の寿命
フィラメント電球はタングステンのフィラメントを通電することで加熱し発光させて
いますが10%程度(LEDは30〜50%)しか可視光線とならず他は発熱と
なります。
フィラメントは高温で昇華(蒸発)しフィラメントを細くしていきます。
又、昇華した金属はガラスの内側に黒く付着し光量を減少させます。

ハロゲンランプは昇華したタングステン金属をハロゲンガスと化合させ、再び
フィラメントに戻すことで寿命が延びます。
又ハロゲンランプは発光温度が高く普通のフィラメント電球よりも明るいです。


*個体→気体 昇華
*液体→気体 蒸発










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